節約・倹約の上で注意した「言葉」

こんにちは、前回までの記事では、普段生活支出を気にしてある程度の節約・倹約を心掛けている私でも「ここにはしっかりお金を掛ける」「掛けない」等実際の「行動」に基づいた記事を紹介しましたが、今回は少し趣向を変えてみました。

私自身今では家計管理によって毎年着実に純資産を増やしている(120~170/年)いわゆる倹約家ですが、今回はこの倹約・節約という概念を「注意すべき言葉」と紐づけた記事にしています。

・普段からこの言葉を無意識的に多用する。
・このような言葉を多発する周囲の人に対して、自身の考えを持たずにただ流されるだけ
上記2例のような場合、節約・倹約が遠のいてしまうのかなと感じたものを一部ピックアップしてご紹介したいと思います。

世間の「普通」・「常識」

これは直接的な言葉ではありませんが、個人的に蓄財において最もやっかいな壁になりうるので最初に紹介します。むしろこの世の中の普通・常識は「貧乏ワード」になりうるくらい破壊力も秘めています。注意すべき言葉ですね。

まず、行動を起こすことに自分軸の考えを持っていなければ周囲に流されやすくなります。

そもそも世間で言われている「普通」や「常識」は
在の社会情勢において全く普通ではありません。

ここに対して間違った認識をしてしまうと
〇〇できて当たり前、□□やって当たり前、それができないのがおかしい。

といった流れをテレビやSNSの影響を受けてしまい、
上手くいっていないから精神的に病んでしまうといった悪循環に陥ってしまいます。

世の中でよく言われるような「普通」の内容を一部列挙してみますと

  • 大学卒業して当たり前?
  • 正社員に就いていて当然?
  • 年収500万あって当然?
  • マイホーム持って当たり前?
  • 車をもって当然?

以上のように挙げたらいくらでも出てきますが、
これらはそれぞれ30~70%程度の人しか当てはまりませんし、
おそらくこれからの時代にこれらに当てはまる人数比は更に落ちていくと容易に予想できます。
こんなものは年齢・地域・その他生活環境等でも全く違っていきます。

要するに世間的に「普通」「常識」といわれているものは、
それぞれの良いとこどりをしているに過ぎないのです。簡単にいうと「理想」です。

それらの「普通」の項目全ての条件を満たす人など数%もいないのではないでしょうか?

世の中の「普通」を生活のベースにしてしまうと、理想と現実の差を埋めるために
簡単に嘘を言ったり、自身の経済状況を無視して身の丈以上の買い物をしてしまったり、
とにかく多くの人は世の中の「普通」を追いかけた結果、お金を失い、
精神的にも経済的にも余裕がなくなってしまうのです。

こんなことをしていては蓄財なんて夢のまた夢です。

こんなよくわからない価値観よりも、どういうところにお金を掛けるのか・掛けないのかといった
自分軸の考えをもった行動をした人から蓄財が進む
ようになります。

「貯金は収入が上がってからで良い」

この言葉には、極端な解釈として捉えると本当に貯蓄できない人になります。

現代の社会において、年齢の若い世代の収入は特に少ない傾向がありますよね。
確かに若いうちには、自己投資であったり経験に回した方が良い。

  • 自己投資にお金を回せ
  • 経験に回す
  • 貯蓄よりもスキルを磨くことや、知見を深くすることにお金を回せ

のようなことをよく聞きます。そうすれば収入も上がっていくのだからということもです。
私の考えでもこの意見には同意できます。
確かに上記のことに若いうちからお金を掛けることは未来を見据えても否定する内容ではありません。

しかし、だからといって貯蓄を後回しにするような極端な意見には懐疑的です。

貯蓄か経験・スキルかどちらか一方ではなく、
中間的な案を取り入れてみてはどうですか?ということです。

つまり、生活貯蓄の分と自己投資の分のお金を予め毎月の収入から少しずつ用意するということです。

生活貯蓄の分は、収入の10%を先に確保しておくと理論上生活破綻は生じませんし、
このやり方は名著「バビロン大富豪の教え」の7つのうちの最初に記述されるくらいに基本的だけど確実なものです。だからこそ長年支持され続けている教えなのだと思います。

残りの90%の中からほんの一部(これを5%,10%,15%どのくらい取るかは各々によって異なると思います)をスキルアップ・経験用にでも回せれば、貯蓄と自己投資両方を手にできます。

貯蓄ができる・できないという分かれ目は生活習慣によるものが大きいです。
わざわざ0か100の究極の選択肢にしなくても両方とれる選択肢も視野にいれれば良いのです。

この項目の最初の方で、「年齢の若い世代の収入は特に少ない傾向がある」と記載していますが、
社会状況の変化によって、年齢が上がっても収入が増える保証はどこにもありません

そして、稼げなくなっても誰も責任は取りません。
それならば稼げるときから将来のお金を自分で備えることが賢明ではないでしょうか?

〇〇だから貯蓄ができただけでしょ?

この言葉は、個人的には貯蓄できない人から圧倒的に多く言われた言葉です。
もう何十回聞かされたか覚えていません(笑)。今でも時折言われています。

例で上げますと

  • 趣味が少ないから貯められた
  • 独身であるから貯められた
  • 福利厚生が充実しているから貯められた

他にも数多くありますが、こう言うのを聞いて毎回思うことは、
貯金・貯蓄をやらない理由をひたすら探しているようにしか見えないのです。
(だいたい独身だからといって貯められない人も多くいますし。)

家計の年間資産増減額は

(年間収入)ー(年間支出)+(資産所得×年間利回り)=(年間資産増減額)

どんな複雑なことを説明されても結局は上記の式に落ち着きます。

要するに収入と支出の差額が大きければ大きいほど貯蓄できるのですから
収入を上げる為に、転職・副業・余ったお金を投資に回す。
支出を減らす為に、福利厚生を有効利用する・国家政策の制度を有効利用する等。

他にも多くあると思いますが、要するに生活貯金を貯めるための方法はいろいろあります。
貯蓄するのに、収入を上げたり支出を減らしたりするようなその人の努力は考慮すべきです。

この記事の最初にも世の中の常識を疑うべきと記載していますが、みんながやっているから自分もやるという考えでは、現在の社会情勢では厳しいかなと思います。

一方で、NISA・積立NISA、iDeCo、ふるさと納税のような貯金する・将来の生活資金を用意するのに非常に有効な制度を活用している人も全体の20%もいないくらい圧倒的少数派です。

それだけに自分軸の考えもなく周りに流されるだけでは今後も貯蓄は厳しいかなと思います。

「何だかんだでなんとかなるでしょ」

なんともなりません。少なくともお金に関しては。
お金がどこから湧いて出るわけでも自分で発行できるわけでもありませんし、そんな権限もありません。

「何とかなるでしょ」といっている人は、必要なお金が何とかなっていただけ。
そしてそれは誰かが替わりに出していて偶然なんとかなったにすぎないのです。

しかもこの言葉には、大抵前提条件の要素があります。

事故や災害が発生しなければ何とかなる。
健康体で仕事し続けられるのならばなんとかなる

といった条件付きです。しかもその当時とは社会情勢も全く違います。
少し前の世代では、普通に生きているうえで本当に何とかなったかもしれませんが、現在の世代は必ず自助努力を求められています。しかも国家の政策レベルでです。

だからこそ、お金に関して、「誰かが何とかしてくれる」のではなく「自分で何とかする」として将来の生活に備えることが大切かなと思います。

まとめ

今回は倹約・節約と注意すべき言葉を関連付けた記事にしてみました。
今回紹介した言葉を多用しているからといって必ずしも貯蓄ができないわけではありませんし、
ましてやその人のことを否定するつもりは全くありません。

しかし、貯蓄の観点から見ていて上記の言葉を多用している人は確かに蓄財においては苦労しているなという印象を抱くことが多く感じられました。

こうして紹介したものを見ますと、やはり自分軸の考えを持つことの重要性は改めて感じました
行動指針が他人軸となってしまうと、周りに流されやすく、世の中の常識に疑うことなく、皆がやっているから自分もこうしようとか、そうやって蓄財できなくなってしまうのかなと思いました。

蓄財できる人とできない人との差異は、普段の習慣による差が間違いなく大きく、そしてその習慣が身についている人は少数派なのかなとも。

だからこそ、世の中の常識を疑ってみて、自分軸の考えに沿って、普段の生活に少しでもカスタマイズしていければ蓄財は少しづつでも進むのではないかなと思います。

今回の記事で一つでも参考になって、今日よりも明日・明日よりも明後日と日に日に生活が楽になっていく人がいれば幸いです。


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